シラス事業

シラス事業

 当社は鹿児島市の郊外吉田町に昭和48年(株)伊地知種鶏場開発部において、地域資源であるシラスの活用研究を始めました。昭和50年4月には通商産業省工業技術院九州工業技術試験所にて開発された「微細中空ガラス球(シラスバルーン)」国有特許第737479号の製造販売実施権を取得、商品名「ウインライト」として製造販売いたしております。
 この間製造技術の確立と品質向上に努め当社独自の技術を開発してまいりました。また、シラスの応用開発研究も行っており、時代に即した新しい素材の開発を進めております。

●シラスとは?

sakurajima

 桜島 南九州にはシラスと呼ばれる火山噴出物が広く分布し、台地あるいは丘陵地を形成しております。
 そのシラスは第3紀末から第4紀にかけて現在の鹿児島湾奥及び、湾口の姶良・阿多火山から噴出したものと言われ、軽石流(発砲部)降下軽石及びこれらの二次堆積層(狭義のシラス)などからなっています。
 それらは一般に白い砂質堆積物であるため、古くから白砂または白洲と呼ばれ現在はシラスと言われています。
 化学成分は比較的安定しておりますが、鉱物成分や粒度組成は産地によってかなりの差があります。

ウインライト

 シラスを粒度分級や比重分離して、シラス中の火山ガラスを選別、乾燥し高温で熱処理すると、火山ガラスの粒子が発砲して微細な中空状の発砲粒となります。
 ウインライトとは、この中空状の発砲粒子を用途に応じて比重別または粒度別に分級し調整したものです。

特徴

■独立気泡を有した粉末状で、比重が小さく吸湿量が小さい。
■不活性で他の中空体に比べ、耐酸・耐アルカリ性・ガス発生がない。
■不燃性で軟化点が高く、耐火・断熱性に優れている。
■混合性・流動性に優れ、有機質・無機質材料の軽量化等、複合材のフィラーとして最適である。

性状

■粒度:5~250μm
■吸湿量:0.08%(24時間・重量%)
■熱伝導率:0.06~0.07kcal/m-h-℃
■軟化開始温度:850~1000℃
■融点:1200~1300℃
■強度:80~100kg/c㎡(2分間静水圧をかける)

化学成分

SiO2:75~77/AL2O3:12~14/Fe2O3:1~2/Na2O:3~4/K2O:2~4/Igloss:2~5?(重量:%)

s_seibunMSB-5021の顕微鏡写真×80

s_seibun2MSB-5021の電子顕微鏡写真×1,100?左はバルーン破壊写真

s_seibun3MSB-5021の壁厚さ電子顕微鏡写真×5,000

種類

名称:ウィンライトMSBタイプ
特徴:平均粒径70μmを中心にしたバルーン
外観:粉末状 淡黄色
粒度:25~100μm
比重:0.18~0.4
製品安全データシート:MSB-5011MSB-5010AMSB-5021MSB-3011
MSB-3011SMSB-3011SSMSB-301MSB-180

名称:ウィンライトWBタイプ
特徴:平均粒径230μmを中心にした白色バルーン
外観:粉末状 白色
粒度:220~250μm
比重:0.18~0.4
製品安全データシート:WB-9011WB-601

名称:ウィンライトSCタイプ
特徴:平均粒径70μmの比重の大きいバルーン
外観:粉末状 淡灰色
粒度:70μm
比重:0.3~0.4
製品安全データシート:SC-50

比重

 写真は、MSB-5011と炭酸カルシウムの同一重量における容積を比較したものです。
 驚く程の差があることにご注目下さい。
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容積比較?炭酸カルシウムと同一重量での比較(ウインライトMSB-5011使用)

用途

■有機系複合材・・・・・
耐熱性・難燃性を付与した軽量化材、コストダウンのための増量材
合成木材/自動車用マスターモデル/耐熱プラスチック/軽量FRP/深海浮力材/軽量アスファルト系炭素材/工作用プラスチック
■無機系複合材・・・・・
軽量化・防音・断熱化などの建材・モルタル補修材
プラスターボード/セラミックス/セメント系建材/自熔結型泡ガラス/人造大理石

■金属系複合材・・・・・
Al、Sn、Pb、Znなど低融点金属との複合材として軽量化金属
■その他・・・・・
紙粘土素材/消化剤/吸油剤/爆薬増感剤/パテ、塗料用フィラー

s_boatウインライトを使用したFRPグラスボートと船舶用ペイント